WHEE SUNG'S STORY 05 道を探しているあなたへ記事一覧

「どうして自分にだけこんなことが起きるの?」と思ってしまう瞬間は誰にでもたくさんある。特に生きていて最も辛い時間を、今まさに過ごしていると思っている人にとっては、一層そう思えるだろう。生老病死がそうだし、貧しさや別れ、裏切り等もそうだ。僕こそ、そういう時間をたくさん経験してきたけれど、僕は「どうして僕だけ」という風には考えたことはなかった。「どうして自分にだけ」という考えは何も解決できない、最も良...

一時期、両親を恨んだことがある。幼い頃、思春期の頃は、他の人より貧しい家庭と、いつもケンカをしている両親が恨めしかった。けれど貧しくて暮らしが苦しいことが、悪いことだろうか?確かにその頃、貧しさが両親を苦しめていたのは事実だ。生計をたてて、子どもたちを育てないといけなかったから。子供はいつも両親を恨むけれど、ある瞬間、両親にとって長い年月の間、自分たち子供が彼らの負担だったことに気づく。僕もそうだ...

人は僕がどうやってYGという大手事務所に所属できるようになったのかに、すごく興味を持つ。本当に運が良かったと。そのとおり。本当に運が良かった。けれど、ただぼうっと待っていただけだったら、こんな運に巡り会えただろうか?こんなチャンスが僕に訪れただろうか?違う。チャンスというものは備えている者にだけ訪れて、運もチャンスと一緒に来るんだ。音楽学院を出た後、二ヶ月ほどアルバイトをしながら、バンドを結成した...

最近僕につけられた『本の虫』という修飾語がなんとも負担になっている。本の中に進むべき道を探そうと、たくさんの本を読んでいるけれど、実は読書を始めたのはそんなに昔のことではないからだ。以前の僕は、絵がない本の何が面白いのかわからないほど、漫画が好きで、漫画家になるのが夢だったくらいだ。つまり、普通の本には親しみがなかった。そんな僕が本を手に取り始めたのは、三集アルバムの活動を始めた頃だった。カメラを...

五集アルバム以降はかなりつらい時間を過ごした。仕事を全部ひっくりかえしてしまいたかったけれど、そんなことも出来ない状況で、力になってくれる人も側にいなかった。脱出口が見えなかった時期と言えるかな。その頃、家を出て独立した。両親に僕の苦しんでいる姿、どんよりとした姿を見せるのがいやだったのでそうしたんだ。こうして家族にも欠点を見せず、全て隠して生きていた時期だった。とてもつらい時間だったのに、自分で...

僕が歌が上手い人になりたいという夢を見始めたのはいつだったろうか?最初から今まで、僕は一度も歌手を夢見たことはない。いつも歌が上手い人になることを夢見ていた。けれど幼い頃の僕の夢は、歌を歌う人ではなかった。夢が何かと尋ねてくれる人が居なかったから、はっきりと答えたこともなかったけれど、漫画が好きだったから漫画家になろうかなとか漠然と考えていただけ。僕が具体的に夢を見始めたのは、たぶんダンスを始めて...